よくコーチや先輩から「ちゃんと構えろ」など言われたことがあると思うが、ここではなんでちゃんと構えた方が良いのか、構えの重要性、ちゃんと構えることで何がいいのか、正しい構え方など、この記事を読んで構えに関して悩んでいる方が解決出来ればと思います。
なぜ、構えが重要なのか
構えが大切な理由は、良い構えだと単純にかっこよく強そうに見えるからです。ソフトテニスをせっかくやるのであれば、下手そうでださく見られるよりは上手そうに見られたいものです。
また、良い構えをすることにより一歩目が力強く早く出ることでボールに追いつくのが早くなったり、ボールを打つ動作が早くなったりします。
相手が強くなればなる程ボールがくるタイミングが早くなったり威力のあるボールがくるので、最初の一歩目が重要となってきます。
パワーポジションとは
パワーポジションとは最も力を発揮できる、ポジション(構え)となります。テニスは相手がどこに打ってくるか分からないので、上下・左右どこにでも反応できるように構えなければいけません。
右と左足の間隔はラケット1本分程度開き、膝を軽く曲げ背筋が曲がらないように構えます。股関節を曲げます。この時指が2本程度挟めるくらいに曲げると自然と膝が曲がり、背筋もまっすぐになります。後ろ体重になる場合は股関節の角度を調整してバランスをとります。
- がに股にならない
- 肩に力を入れない
- 猫背にならない
- スタンスを狭くしない
- 体をそりすぎない
- かかとをつかない
ある指導者はお尻が後ろに出ている状態なので、「でっじり」と言っていました。
椅子に座って立ち上がる時、お尻を上げた状態がパワーポジションに近いと思います。
ラケットの位置・構え方
右利きの場合のラケットの位置と構え方を説明します。グリップエンドが右股関節の前くらいに構えてラケットはイチョウの部分を、上に向けて構えます。
- グリップは右股関節の前あたり
- グリップを真ん中にしてしまうと脇が締まりすぎて空間が作れなくなります。
- 右股関節の前あたりにグリップを構える事で程よい余裕が出来ます。
- ラケットはイチョウの部分を左手で持つ
- ラケットを左手で持つことにより右手の力が抜けます。
- 左手でラケットを持ち、左手でラケットを引くことにより早く準備が出来ます。
- ラケットは立てるようにする
- テイクバックをしたときにラケットを立てた方が良い為、ラケットを立てて構えます。
- 横になったり下になってしまうとテイクバックを引いたときに遅くなります。
- 手首は「く」の字にする
- ボールを打つ時は手首をくの字にした方が力が入るため構えた時からくの字にしておきます。
- 腕立て伏せをする時や壁を押す時をイメージすると分かりやすいと思います。
リラックスして構える事が重要となります。何も考えずに構えた時にでも自然に良い構えが出来るように、癖をつけるようにしましょう。
スピリットステップとは
スピリットステップと聞いて硬式テニスをやっている方はピンとくる方が多いですが、ソフトテニスの場合は初めて聞く場合も多いと思います。
スピリットステップとは、軽くジャンプし相手がボールを打つ瞬間に着地してボールに反応できるようなステップとなります。着地したときは、先ほどのパワーポジションで構えるようにしてください。
着地した時の反動を使って、地面を蹴ることにより力強く早く一歩目を出すことが出来ます。レシーブの時はリズムが取りやすいですが、ラリーをしている時も必ずやることにより、一歩目が早くでるようになります。
ジャンプから着地して横に動いた場合と、ジャンプしないで横に動いた場合の両方をやってみてどちらが動きやすいかを比べてみると分かりやすく、納得すると思います。
着地をするときにかかとをついてしまうと一歩目の反応が遅くなりますので、かかとをつかないでつま先で左右に反応するようにしてください。
スピリットステップの練習法
慣れてくると自然にスピリットステップが出来るようになりますが、慣れるまではかなり意識をしないと身に付きませんので練習法を紹介します。
一人がバウンドさせたボールをラケットで上に打ち、地面にバウンドさせてまたラケットで上に打ち、これを繰り返します。ラケットにボールが当たる瞬間に着地できるようにあらかじめジャンプしておき、ボールがラケットにあたる瞬間に着地できるようにします。これを繰り返すことによって、タイミングを掴むことが出来るようになります。
一本打ちや乱打など、普段の練習でも意識することにより身につくようになりますので、練習あるのみです。
最初は、ラケットでボールを打つ時にジャンプしてしまうことが多いので気を付けましょう
抜重ステップとは
スピリットステップとは別に、ジャンプをしないで一歩目を力強く出す方法として抜重ステップというのがあります。
膝の力を抜いて一旦沈むイメージです。膝かっくんされたときに膝の力が抜けるような感覚になると思いますが、一回力を抜いてそこから力を伝えて一歩目を力強くだします。
前衛の動きなどで使用することが多いです。
膝かっくんを人からやられるのではなく、自分で出来るように感覚を掴みましょう
まとめ
構えは見た目もそうですが、一歩目の動き出しをよくする為には重要な技術となります。一歩目の動き出しでボールに早く追いついたり余裕をもってボールを打てますので、安定して良いボールが打てるようになります。
まずはパワーポジションとスピリットステップを習得して、かっこよく上手なプレイヤーになれるように頑張っていきましょう。
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