誰もが早いサーブを打ちたい、威力のあるスマッシュを打ちたいと思ったことがあると思います。
ソフトテニスではグリップを変えないで、全てのショット(ストローク・ボレー・サーブ)を打つように指導される事も多いと思いますがサーブやスマッシュなど上から打つショットに関してはグリップを変えた方が威力のあるボールが打てると考えます。
ここでは、力の入る場所やグリップの握り方と角度を紹介します。
1つの項目だけではなく、3つの項目を一緒に覚える事で間違いなく上達出来ると思います。
ゼロポジションとは
ゼロポジションとは水泳や野球でよく使われる言葉で、「最も安定した状態、負担の少ない状態」の事を言います。
肩の痛みを予防し、より効率的な動きをする事ができ、パフォーマンスを向上させる事が出来ます。
ゼロポジションでサーブやスマッシュを打つ事により、体を効率的に使った威力のあるボールを打つ事が出来ます。
ゼロポジションの作り方
肩のゼロポジションの定義として、肩甲骨と上腕骨がほぼ一直線になる位置となります。
簡単に説明すると、手を頭の上に置きそこから肘を伸ばした位置がゼロポジションとなります。
角度で言うと個人差はありますが肩や脇腹のラインから140°~150°くらい上げた角度となります。
だいたい横に伸ばした手と耳に腕がつく状態に上げた位置の間(45°)くらいの位置となります。
ゼロポジションは肩の負担が少なく一番力が入るポジションですので、ゼロポジションでボールを打てるようにしましょう
グリップの握り方
上からのサーブやスマッシュに適した握り方
グリップの種類
ソフトテニスの握り方は、大きく3つに分けると「ウエスタングリップ」「セミイースタングリップ」「イースタングリップ」となります。
- ウエスタングリップ
- ウエスタングリップは、ラケットを地面に置き真上から握るグリップ
- 主にストロークやボレーで使用します
- セミイースタングリップ(セミウエスタン)
- ウエスタンとイースタンの間で握るグリップ(ウエスタンから45°回したグリップ)
- 主にサーブやスマッシュで使用します
- イースタングリップ(コンチネンタル)
- 包丁を持つように握るグリップまたは、スマホを持つように握るグリップ
- 主にサーブやスマッシュで使用します
サーブやスマッシュを打つ時のおすすめの握り方
おすすめの握り方は、セミイースタングリップです。
ウエスタングリップとの一番の違いは、可動域の違いだと思います。
ウエスタングリップでラケットを振ろうとしても手首の可動域は狭く90°くらいしか動かせませんが、セミイースタングリップだと、180°くらい動かすことが出来ます。
うちわをあおぐようなイメージです。
この可動域の違いがボールに伝わる力の違いとなります。
その他のメリット
- 軽いスイングでも力が伝えれる
- 思いっきり腕を振らなくてもラケットを振れる為、楽にボールを打つ事が出来ます
- 深いボールでも打つ事が出来る
- ウエスタングリップで深いボールを打とうとすると上にボールが行ってしまいますが、セミイースタンで打つ事でドライブ回転をかけてボールを打つ事が出来る為、深くても打てます
- 角度をつけて打つ事が出来る
- ボールを叩きつけて打つ事が出来るので角度をつけれる他、狙ったところにボールを打ちやすくなります
- 自然にドライブ回転がかかる
- ウエスタングリップでボールを打つ場合、下から上の回転がかかってしまう為ボールがホップしていき下に落ちにくくなりミスをしやすくなります
- 自然に打つ事が出来るので、ケガをしにくい
- 手首に無理な力がかからないで打てるため、ケガがしにくくなります
イースタングリップもおすすめですが、いきなりイースタンで打とうとしてもうまく打てない場合があります
セミイースタンに慣れてから、挑戦してみてください
グリップを握る角度
あまり意識することが無いと思いますがとても重要なのが、グリップを握る角度です。
ラケットの握る角度は、中指と十字に交差するように握ります。
縄跳びを持つようなイメージや手相の感情線に沿ってラケットを握るイメージとなります。
高い打点で打てと指導されていたりすると、生命線に沿ってラケットを持つ方が多いので気を付けましょう
メリット
- 力を入れなくてもしなりを使うことが出来るので、楽にスイングができ早く振ることが出来る
- ラケットの可動範囲が大きくなり、力が伝えやすくなる
- 自然に回転をかける事が出来るので、ボールが落ちやすくなる
生命線に沿ってラケットを持つよりも、効率よくボールを打つ事が出来ます
ゼロポジションと握りと角度
ウエスタングリップでサーブやスマッシュを打とうとしたときに、ゼロポジションで打つと体から離れてしまい打点も低くなります。
また、打点を高くしようとすると腕を耳に近づけて打たないといけない為、力がうまく入りません。
そこで、セミイースタングリップ・縄跳びの握り方(感情線に沿った握り)・ゼロポジションで打つ事によりラケットの面が頭の上にくるので、自然にサーブやスマッシュを打つ事が出来ます。
上記で説明してきた通り3つの事を意識するだけで大きなメリットとパフォーマンスの向上を得る事が出来ます。
まとめ
この記事では、力の入るポジションとグリップの握りと角度を紹介しました。
ゼロポジション、セミイースタングリップ、グリップの角度は効率よく打つ為の必須技術となります。
最初は違和感が多く打ちにくいと思いますが、高いレベルを目指すにはとても重要な技術となります。
次回の記事では、セミイースタングリップで打てるようになる為の練習方法を紹介します。
記事を読んで練習すれば上達出来るようになりますので、いろいろなことに挑戦していきましょう。
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